もしかすると、ワインを造るセンスは日本ワイナリーの中で頭ひとつ抜けている気がします。
もっと言うと、テールドシエルの桒原一斗氏と双璧にあるのは南向醸造の曽我暢有氏だと思います。
あくまで、個人的な意見です。
R1年8月からシリーズ化しました
『アトリエオッペ萩野氏×北摂ワインズコラボ、おすすめワイン企画』
R6年7月vol.1のオススメワイン!第52回目
アトリエオッぺ萩野浩之さんについて詳しくは、下記写真をクリック下さい。
どのインポーターで、どのワインやワイナリーが紹介されるのか、
毎月の連絡が待ち遠しいトミヅルです。
今回の萩野さん紹介おすすめワイン&ワイナリー
南向醸造(みなかたじょうぞう)/日本/長野県南信地方の中川村
南向醸造(みなかたじょうぞう)
長野県南信地方の中川村にある、曽我暢有(のぶあり)さんのワイナリー。
ドメーヌ オヤマダの小山田幸紀さんの元で研修を重ね、2021年から自社醸造を開始。
日本ワインの次世代を担うワイナリーと期待されています。
より詳しくは、以前の記事をご確認ください。
今回のリリースにあたり、南向醸造の曽我暢有氏より案内分です。
ワインを飲むにあたり、参考にしてください。
いつも大変お世話になっております。
こちらは、2023 年の醸造も終わり、樽の中でワインは静かに熟成しています。
2023 年はここ中川村でも記録的な猛暑、干ばつとなり、例年になく強い力のあるブドウが収穫できました。
近年の気候は一筋縄ではいかず、毎年苦慮しますが、
これもヴィンテージの個性として、余すことなく瓶詰していきたいと考えています。
また、今年から大々的に畑の環境再生を始め、より一層自然に沿ったワイン造り
を目指していきます。今後ともお付き合いいただければ幸いに思います。
この度、5 種類のワインをリリース致します。
minakata blanc 2022、minakata rouge 2021、に加えて、
自社栽培のピオーネを使用した「おはぴお2022」 、
最初で最後のネゴス「oretachi blanc2022」 、
「oretachi rouge2022」をリリース致します。
「oretachi」について説明させていただきますと、
隣町の松川町で矢澤さんという方が10年以上前から
ヴィニフェラを垣根で栽培していました。
2023 年に引っ越すことになり、 畑は我々の仲間である、 「ラポムレ農園」
の石川夫妻が引き継ぎ、矢澤さんのラストヴィンテージの一部は
南向醸造で仕込ませていただくことになりました。
ここ南信でのヴィニフェラ栽培の事例は本当に少なく、
昔からやってきた矢澤さんからはたくさんのことを学ばせていただきました。
矢澤さんから石川さんに円満に畑が引き継がれ、大変嬉しく思います。
そんな 2022 年ヴィンテージ、繋ぎ目となる一年だけのキュヴェとして、
名前を「oretachi」にしました。是非ご賞味いただけると幸いです。
「おはぴお」 につきましては、
2013年から生食ブドウ栽培を続けてきたのですが、
ワインに注力するため、ピオーネをワイン用に仕立て直し、栽培しました。
巨峰系は日本特有の品種ですが、初めて挑戦してみて、独
特の魅力がある品種で、また違ったやりがいを感じています。
今回はメルロとカベルネを少量ブレンドしています。
大先輩のドメーヌ・ポンコツの松岡さんの「おやすみなさい」
というワインがありますが、当初それへのオマージュとして
「おはようございます」を造ろうとしていました。
ただ、いざ出来上がってみると、まったくの
別物、満場一致で「これはオマージュではない」という結論になりました。
そこで急遽、 「おはようございますピオーネ」を略した
「おはぴお」という名前になりました。
いつまで経ってもヒヨッコだなという自戒の念も込められています。
是非お楽しみいただけると幸いです。
2022年のminakata blancは、 非常に雨に見舞われた年となりました。
梅雨明け以降は快晴と大雨を繰り返し、10月に入ってもグズグズとした天候でした。
結果として、 雨は土を滋養し、 ブドウはすくすくと育ちました。
例年よりも凝縮感には欠けるかもしれませんが、柔らかな質感のワインとなりました。
2021 年のminakata rouge は8 月まで長雨の影響が続き、
冷夏となりましたが、9 月からは爽やかな秋晴れとなり、
全体的に穏やかで明るい、涼しいヴィンテージとなりました。
シラーとカベルネフランが良く調和し、
様々な要素が混然一体となったワインとなりました。
また、2023 年4 月から、スタッフが増えました。
奥川裕之介という 25 歳の若者で、いずれは中川村で就農を
目指しています。これまでは、私と妻の二人体制でしたが、
今後は三人でワイン造りを行っていきます。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
南向醸造 曽我暢有(そが のぶあり)
● ミナカタブラン 2022 ● minakata blanc 2022 ●
● 南向醸造 / Minakata Johzou●
名称:ミナカタブラン 2022
種類:白
生産者:南向醸造(曽我暢有氏)
産地:日本・長野県・中川村
品種: シャルドネ、サヴァニャン、プティマンサン等、少量の早生黒ブドウも混醸。
アルコール度数:12.0%
酸化防止剤(SO2):無添加
酵母:天然酵母
容量:750ml
全房でプレスし、樽発酵、そのまま古樽熟成 11 カ月 SO2 無添加。
2022年は雨が多かった年で、凝縮感に欠けると曽我さんのコメントにありましたが、なんのなんの、驚くべき濃密さとジューシーな味わいで、素晴らしい仕上がりと言えます。
色は明るめのイエローで甘い果実香があり、口に含むと驚くほどの凝縮感と旨味のある酸味がいつまでも余韻として残っています。
エキスがかなり濃密な白ワインですので、脂ののった魚のグリルやカルパッチョ、アヒージョなどと相性がよさそうです。
リの沈殿がございますので、できるだけ立てた状態で保管いただき、オリが舞わないようにご注意ください。
● ミナカタルージュ 2021 ● minakata rouge 2021 ●
● 南向醸造 / Minakata Johzou●
名称:ミナカタルージュ 2021
種類:赤
生産者:南向醸造(曽我暢有氏)
産地:日本・長野県・中川村
品種: シラー、カベルネフラン、メルロ、ムールヴェードル等。
アルコール度数:.13.0%
酸化防止剤(SO2):無添加
酵母:天然酵母
容量:750ml
11 月頭に収穫したシラー、カベルネフラン、メルロ、ムールヴェードル等を手除梗で仕込み、低温長期醸し、古樽熟成 9 カ月 SO2 無添加。
2021年は南向醸造での初めての自社醸造でしたが、予想をはるかに上回るポテンシャルと安定感と魅力を感じるワインに仕上がっていて、今後が本当に楽しみです。
ワインはやや濁りのあるガーネットの色合いですが明るさもあり、香りには栗のコンポートのような甘さが感じられます。しっかりと熟したポテンシャルの高いブドウと、様々な要素を感じる複雑で奥行きのある味わいですが、とにかく飲み心地がよく、清涼感すらあるのには驚きです。
和食の特に醤油やみりんなどを使った料理によく合い、ブリや鶏モモのテリヤキソースなど、ワインの濃厚さや酸味との相性が良いと思います。
● おはぴお 2022 ● OHAPIYO 2022 ●
● 南向醸造 / Minakata Johzou●
名称:おはぴお 2022
種類:赤
生産者:南向醸造(曽我暢有氏)
産地:日本・長野県・中川村
品種: ピオーネに少量のメルロ、カベルネソーヴィニヨン
アルコール度数:12.0%
酸化防止剤(SO2):無添加
酵母:天然酵母
容量:750ml
ピオーネに少量のメルロ、カベルネソーヴィニヨンをブレンド、手除梗で仕込み、MC の香りがピークの時点でプレス、古樽熟成 8 カ月 SO2無添加。
食用ブドウとして栽培していたピオーネを、ワイン用として仕立て直し、それをメインにメルロとカベルネソーヴィニヨンをブレンドしています。色は淡く、やや朱色掛かったロゼのような色合いですが、エキスと酸がしっかりしているのでバランスがよく、全体的に落ち着いた印象なので、ピオーネや巨峰のワンによくある独特の甘いニュアンスも、まったく嫌味がありません。ハーブを使ってグリルした豚肉や鶏肉によく合いますが、カプレーゼやニンジンのラペなどにもいいと思います。オリの沈殿がございますので、できるだけ立てた状態で保管いただき、オリが舞わないようにご注意ください。
● おれたち ブラン 2022 ● oretachi blanc2022 ●
● 南向醸造 / Minakata Johzou●
名称:oretachi blanc2022
種類:白
生産者:南向醸造(曽我暢有氏)
産地:日本・長野県・中川村
品種: シャルドネ、ソーヴィニヨン ブラン、少量プティマンサン
アルコール度数:12.0%
酸化防止剤(SO2):無添加
酵母:天然酵母
容量:750ml
松川町、矢澤雅仁さんのシャルドネ、ソーヴィニヨンブランに若干のプティマンサンをブレンド、全房でプレスし、樽発酵、そのまま古樽熟成 11 カ月 SO2 無添加。
中川村のお隣の松川町で、10年以上栽培を続けてきた矢澤さんの最後のブドウを購入した、最初で最後の買いブドウによるワイン。やや褐色がかったゴールドの色合いに、柔らかい果実香の奥から、香ばしさと蜜のような甘さのある香りが心地よく上がってきます。香りからはクリーミーさを感じますが、ミネラル感がしっかりしていて、味わいはシャープな印象。アルコール感も柔らかめで、とても飲み心地がよいです。
アサリやカキなど、貝類を使った料理によく合います。
オリの沈殿がございますので、できるだけ立てた状態で保管いただき、オリが舞わないようにご注意ください。
● おれたち ルージュ 2022 ● oretachi rouge2022 ●
● 南向醸造 / Minakata Johzou●
名称:oretachi rouge2022
種類:赤
生産者:南向醸造(曽我暢有氏)
産地:日本・長野県・中川村
品種: メルロ、カベルネ ソーヴィニヨン
アルコール度数:.12.0%
酸化防止剤(SO2):無添加
酵母:天然酵母
容量:750ml
松川町、矢澤雅仁さんのメルロ、カベルネソーヴィニヨンを個別に仕込み、発酵終了後ブレンド、手除梗で仕込み、ピジャージュ 古樽熟成 9 カ月 SO2 無添加。
白ワインと同様、松川町の矢澤さんが最後に栽培したブドウを購入し、南向醸造で仕込みました。
色は明るいルビー色で、濃さや強さをイメージするものではなく、ピュアで優しい味わいですが、健全に熟したブドウの力強さがあり、渋みは少ないものの、飲み飽きせずにすっと飲んでいられそうです。
料理はミートソースを使ったパスタや、カポナータなど、少し酸味のあるソースを使った料理が合いそうです。
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