カルトワインになりそうな予感！
私も今まで沢山のブルゴーニュを飲んできた。
特にナチュラル系ブルゴーニュは、かなりおさえてきたつもり。
代表的なところでは、世界的に有名なフィリップパカレ。
私個人的に一押しのニコラ・モランや
アルメル・エ・ジャン・ミシェル・モラン、
シャルロパン・ティシエなど。
今回、新たに一押しナチュラルブルゴーニュに加えたくなった造り手。
それが、「ソシエテ・アミ」
今は、ネゴシアンがメインだが、近年自社畑を取得して、
更に、素晴らしいワイン造りと進化しています。
仏パリのナチュラルワインショップでも、かなり人気で、
これから数年で世界的にカルトワインになりそうな予感。
まだ、いまなら押さえておいても、間に合うかも知れない。
今回紹介したかったワイン。
彼らの一番下のクラスのブルゴーニュブランがかなりいい。
彼らの11種類のワインをテイスティングした中で、
特に、印象に残り、いいシャルドネと感じたワイン。
透明感あり、心地よい果実味、ほのかな気持ち良い樽感。
この上質さは、ピュリニーモンラッシェのシャルドネを
50%ブレンドしてるからかもしれない。
ブルゴーニュブランにしては、少し割高に感じますが、
ピュリニーモンラッシェの良さを引き立たせているワインだから割高とは思えない。
かなり良い、最高クラスのブルゴーニュブランといえる。
近年、ブルゴーニュブランで、ドンピシャなワインに出会えることが、
少ないので、このようなワインに出会うとかなり嬉しくなる。
まずは、一度、
このシャルドネの心地よい透明感を味わっていただきたい。
それでは、生産者の紹介です。
ソシエテ・アミ／Societe Ami
フランス・ブルゴーニュ
生産者 ウィリーとポール
ソシエテ・アミは、
2014年に2人の友達（アミ）により設立されたとても小さいネゴシアンです。
ウィリーは、ヴォルネィの名門ドメーヌ・ドゥ・モンティーユで経験を積み、
その後オークセ・デュレスでビオディナミを実践する
ドメーヌ、クロ・デュ・ムーラン・オー・モアンヌで醸造家として働いております。
もう一人の ポールは、ロンドンやパリでテイスターとして研鑽を積み、
また偉大な栽培醸造家オロンス・ド・メレールやドミニク・オーヴェット
らの基で経験を積み、シャンパンメゾンのブリューノ・パイヤールで
販売を担当しておりました。
ムーラン・オー・モアンヌで2年に渡り共に働き意気投合した2人は
夢を語り合い共同でネゴシアンを設立しましたが、初ビンテージは2015年。
未だ生産量は僅かな為2人とも従来の仕事を継続しながら
ソシエテ・アミの運営に当たっております。
希望に燃える2人は幸運な事に
マランジュ1級畑3 ヘクタールを自社畑として手に入れ、
使用するぶどうは全てビオ或いはビオディナミで栽培し、
高品質ワインの生産に邁進しております。
アルタベール・ジュリアンやピエール・クレールと
ワイン学校で同級生だったウィリーの縁で、
ドミニク・ドゥラン、フレデリック・コサール、サルナン・ベリュ、ファニー・サーブルなど
名高い生産者の協力も得ながら卓越した品質のワインを生み出したお陰で、
彼らのワインは既にパリで高い評価を得、
コアンスト・ヴィノ、フレンチ、アガペ、
カーヴ・デ・パピーユ、ヴェール・ヴォレ、バラタン、、など
といった並みいる名店でいち早く楽しまれております！
＜ブルゴーニュワインの現在とソシエテ・アミ＞
気候変動による収量の減少、世界各地での評価の向上により、
価格高騰と希少化が進むブルゴーニュワイン。
さらにその中でも数少ない自然派生産者であり、
まだまだ生産本数もわずか。
一方で着々とレストラン、
ブルゴーニュ愛好家の支持を増やしており、
しばらくはカルトワイン的な扱いとなりそうだ。
● ブルゴーニュブラン “ラ・テット・ダン・レ・ヌアージュ” 2020 ● Bourgogne Blanc “la Tete dans les Nuages”2020 ●
● ソシエテ・アミ / Societe Ami ●
名称：ブルゴーニュブラン “ラ・テット・ダン・レ・ヌアージュ” 2020
種類：白
生産者：ソシエテ・アミ(ウィリー、ポール)
産地：フランス／ブルゴーニュ
原料：シャルドネ
アルコール度数:12.5%
酸化防止剤(SO2)：29mg/L
酵母：天然酵母
容量：750ml
通常価格：6,930円（税込）
このブルゴーニュブランは、ピュリニーモンラッシェのシャルドネを50%ブレンド。50%ピュリニー・モンラッシェ下部コルポー村の買いぶどう(ビオ認定/砂質粘土/東向き)と、50%サントネの隣村シャッセ・ル・カン小谷に面した東向きの自社ぶどう(2017年ビオに転換)。
全房即圧搾。一晩軽いデプルパージュ。5-8年樽で発酵。澱引きもパトナージュもせず1年樽ごとに涼しいカーヴで翌春まで自然に発酵が終わるまでゆっくり発酵。2021年10月瓶詰め。軽く濾過。
ブルゴーニュの伝統に従ってオーク樽で自然に醸造された素晴らしいキュヴェ。オーク樽で12 か月間熟成させることで、心地よい程度の絶妙な樽香を感じさせてくれます。SO2瓶詰め前の澱引き時に若干添加。
色合いは、金色に近いレモンイエロー。非常に魅惑的な香りで、白桃などの顕著な白い果実、レモンとミネラルを伴う柑橘系の果実が感じられます。白い花弁とフレッシュなキャンディの香りがします。
口当たりは豊かでクリーミーで、程よい酸味と非常に長い余韻があります。生産量3000本。
今でも十分に楽しめますが、4 ～ 5 年後あたりが飲み頃になるのではないでしょうか！
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