柔らかい喉越し。久々にふんわりとした優しい味わい。
オレンジワイン特有のタンニン強めの印象はなく、品が良い優しいワイン。
このワインを飲んだ私の感想は、
子どもの頃、食べたきな粉餅。食べ終えたあと、残ったきな粉だけをかき集めて、食べてるイメージ。
それも、上等なきな粉&上等な和菓子で使われている砂糖。あと、アルコールが10%と言うこともあり、非常に喉越しが優しくて、安心する味わい。
このワインしかない、個性と言える。こんなワインも、あなたの自然派ワインルーティンに入れて欲しいです。日本人には、親しみを感じる味わいだと思います。
造り手の印象は、
彼らのワインは、白、ロゼ、赤、オレンジどれとっても、かなりレベルが高い。私個人的な印象は、オーストリアっぽくない。まるで、フランス、イタリアなどの生産者が造ったワインに近い。スッキリし過ぎず、華やかと言うか、果実の温かさを感じる。
あと、品質に関して、かなり気を遣っていると感じます。それは、このオレンジワインが、蝋キャップにしてある点や、蝋キャップに刻印が施されてるところが、誠実な生産者のイメージとして信用できるところだと思います。
まだ、2年しか経たないこのワイナリーがここまでレベルが高いと、今後の彼らに注目する価値があると思います。
それでは、造り手を紹介していきます。
ニビル / NIBIRU ( Josef・Schenter、Julia・Nather )
代々続くオーストリア、カンプタールの醸造所で生まれ育ち、14歳から4年間、葡萄栽培と醸造を学校て学ぶ。その後、シュロス・ゴベルス ブルグなどオーストリーのワイナリーにて研修、2016年~2018年の収穫をヨハンメイヤーで経験し、オーストリアに戻り、両親の醸造所を手伝いながら自分自身のワイン「ニビル」を奥様のユリアさんと一緒に立ちあげる。
ヨセフは、長い期間をかけながら、自由で固定されず、唯一の方向に進んでいきたいというワイン造りへの思いがあり、太陽の周りを逆方向に長い周期で回っている唯一の惑星「ニビル」を、自分の目指すスタイルと重ね、ワイナリー名としました。ボトルのロゴは、その昔、カンプタールの周りに住んでいたケルト人のシンボルからとっており、サイクル(自然環境)を意味し、自然は、健康的で持続可能で循環するものという彼の考えを表しています。
それでは、ワインの紹介です!
● ニビル / NIBIRU ( Josef・Schenter、Julia・Nather ) ●
種類:オレンジ
生産者:ニビル( ヨセフ・シェンター、ユリア・ナター)
醸造地:オーストリア/カンプタール
原料:ミュラートゥルガウ100%
アルコール度数:10.0%
酸化防止剤(SO2):33mg/L
容量:750ml
通常価格:3,800円(税抜)
アプリコット、桃といった果実のニュアンス、カーネーションのような華やかな香りとクローヴ、スターアニスといったスパイス感が特徴的でしっかり渋いオレンジワインというタイプではなく、綺麗で優しい味わいでまとまりがあり、オレンジの皮のニュアンスがほんのりと感じられ、中華と合わせてみたくなる1本。樹齢65年の雲母片岩、長石とクオーツ土壌のモランザー・ヒンスバーグの畑のぶどうを使用。 手摘みで収穫、選果後、除梗、破砕。1週間マセレーションし、その後プレス、228Lの古樽に移し、自然発酵。6月のボトリング までシュル・リーにて熟成。ノンフィルターにて瓶詰め。アルコール度数が低く、柔らかな味わいのオレンジワイン。
*インポーターさまよりメッセージ
1年程前にヨセフの蔵に訪問した際に一番印象に残ったのがこのアルテレーベンのミュラートゥルガウで、日本に入ってきて半年近く置き、ようやく本来の味わいになってきましたので、リリースさせていただきます。
下記にも、素晴らしいナチュラルワイン、おすすめのナチュールを紹介していますので、お時間があれば是非ご覧ください。