天才的な彼が造った最後の白。これを逃すと、2度飲めなくなる。
幻のヴァンナチュールになると思います。
R1年8月からシリーズ化しました『アトリエオッペ萩野氏とのコラボ企画!R2年10月のオススメワイン!』第15回目。
アトリエオッぺ萩野浩之さんについては、下記写真をご覧下さい。
どのインポーターで、どのワインが紹介されるのか、毎月の連絡が待ち遠しいトミヅルです。
今回の萩野浩之さん紹介ワインは、フランスのロワールの若き天才醸造家セバスチャン フルレが造る最後の白ワイン「ルフェール ル モンド 2017/Refaire Le Monde2017」です。
さて、ここからは、萩野さんの推薦文です。
フランス、ロワール地方のアンジェ郊外で、魅力あふれる素晴らしいワインを造る若き醸造家が、2017年ヴィンテージを最後に引退しました。彼がシュナン ブランから造る白ワインは、旨味が濃い、とってもダシの効いた関西風味(笑)な辛口なのですが、程よい残糖感と苦み、そしてミネラル感たっぷりの酸味がしっかりとバランスを支えています。
日本にある在庫はすべてなくなったと思い込んでいた彼のワイン。実はまだ輸入元にもう少し残っているということを、最近知りました。チャーーーンス!これは在庫のあるうちにご紹介せねば!!と、急遽のご案内となります。
「世直しのプランを練る」というフランスで有名な表現をワイン名にしているのですが、仲間が集まった時にそういう難しい話しをしながら飲むためのワインだそうです。日本人にはよく分かりませんね。(笑)
ただ、このワイン自体はそんな気難しいものではなく、シンプルに分かりやすく美味しいです。健全に完熟した、ピュアでクリアーな果実の味わいがストレートに感じられ、いつまでも飲んでいたくなるのは間違いありません。
お料理はビネガーの効いたドレッシングのサラダやピクルス、貝や昆布などのダシの効いたものと合わせると最高です。刺身や魚卵系のものでも、生臭くならならずに引き立ててくれます。
今の在庫が終わるともう飲めない造り手です。是非、お試しください。
では、造り手の紹介!
セバスチャン・フルレ /Sebastian Fleuret
ファンも多いフランス・ロワールの若き天才醸造家。
ワイン生産を考える前は、通常流通している一般的なAOCのワインを飲んでしましたが、レストランの友達や友人の影響を受けて、自然派ワインを飲み始め自然派の道に開花。あるレストランで、自然派ワイン造り手ディディエ・シャファルドンと出会い、そこで何時間も話をしたり飲んだりしました。そして、興味を持ち、翌週に彼の畑や醸造しているところを見学。その翌週には、彼のところで働き始めました。始めは、自宅で色々なワインをテイスティングしながら、他の人のワイン販売を始めました。
そして、サヴェニエールで小さな区画の畑を手に入れ、2009年にディディエと一緒に初めてのキュベ「LA PETITE FRAINE」というキュヴェを醸造。即完売!天才醸造家の誕生です。彼の華々しいワイン造りのスタートになりました。同時にアンボアーズのヴァンサン・カレム、ダミアン・デレシュノー、ディディエ・バルイエなど若き自然派の天才と言われるヴィニュロンたちの指導の下で農業技術を学びました。最初の自然派へステップは、AB認定。しかし、オーガニックをわざわざ反映するのはいやなので、彼の場合、ラベルには記載していません。商業の為にわざとらしいオーガニックアピールはしないスタンス。
2010年遂に自らの畑をBeaulieu sur Layonに購入しドメーヌを設立します。2011年と2013年にシュナンの畑を買い増し、2つの区画で1.8haの畑を所有していましたが、残念ながら、2017年にワイナリー、ワイン造りを辞めました。
なので、今回のワインは、彼の最後で最高のワインとなります。それも、日本限定ワイン。絶対に押さえてください。シュナンブランの良さが素晴らしく引き出されてます。
では、ワインの紹介!!!
●ルフェール ル モンド 2017●セバスチャン・フルレ /Sebastian Fleuret●
名称: ルフェール ル モンド 2017
種類:白
生産者:セバスチャン・フルレ
醸造地:フランス/ロワール
原料:シュナンブラン100%
アルコール度数:13.0%
酸化防止剤(SO2):無添加
容量:750ml
通常価格:4,200円(税抜)
収穫されたブドウは、圧搾の前に選果され完璧に熟した果実のみを直接圧搾、軽くデブルバージュ。全収穫分のブドウの圧搾はブドウがもつ植物構成を崩してしまわぬ様、非常にゆっくりと時間を掛けて行います(例えば、2015年ヴィンテージは5時間半のサイクルを2回)。また同じ理由により最終の搾汁も軽く1度のみに留めます。土着の天然酵母で発酵が行われ、春にはマロラクティク発酵も引き続き行われ、夏の終わりにワインの澱引きを行います。瓶詰め作業も手作業で行っています。醸造、瓶詰め共にSO2無添加。ノンフィルター、コラージュなし。フランスでは有名な表現で「世直しのプランを練る」といった意味。フランスでは若者に限らず何歳になっても友人同士集まればワインなどを飲みながら「世直しプランを練る」議論が始まります。セバスチャンは、その議論が盛り上がってきた頃に開けるワインを作りたいなと考えていた為、この名前を付けたのだそう。
輸入元:日仏商事
https://www.nichifutsu.co.jp/vin/