こんなにも旨味が詰まったミュスカデは、
おそらく世界中でこの人のワインだけだと思います。
R1年8月からシリーズ化しました『アトリエオッペ萩野氏×北摂ワインズコラボ企画』
R3年8月のオススメワイン！第25回目。
アトリエオッぺ萩野浩之さんについて詳しくは、下記写真をクリック下さい。
どのインポーターで、どのワインが紹介されるのか、
毎月の連絡が待ち遠しいトミヅルです。
今回の萩野さん紹介ワイン。
「ラ デジレ 2019 マルク ペノ」 フランス／ロワール
ここから萩野浩之さんの紹介文
「〇〇らしくないよね～♪」という、自然派ワイン好きの間でよく繰り広げられる会話。
〇〇の部分には産地やブドウ品種などが入るのですが、一般的なタイプではないという意味です。
産地がここでブドウ品種がこれだから、こういう味、香りだろう！という予想を大きく裏切られる。
この「意外性」を楽しむことこそが、自然派ワインの醍醐味といってもいいかもしれません。
フランスを代表する白ワイン産地の一つ、 “ミュスカデ”のマルク ペノ。
そう！「ミュスカデらしくないワイン」の代表格が、この造り手です！！
ミュスカデという白ワインは、
一般的には「酸っぱくて軽い白」というイメージがあります。
しかし、マルク ペノは、濃密でふくよかで複雑な香りと味わい。
ミュスカデらしい酸はしっかりとあるのですが、
旨味や果実味や他の要素があまりに多いので、
「酸っぱい！」とは感じないのです。
実はこのワイン、
私が以前この輸入元で仕入れの仕事をしていた時に、扱っていました。
マルク ペノのワインは、実直であらゆる労を惜しまない、
彼の生きざまそのものであって、生活的な窮地に立たされようとも、
生産効率や利益を考えない（としか思えない）、
そんな彼の執念にも近い想いが詰まっています。
あまりに自由なワインであるため、
現在は「ミュスカデ」という名前は名乗っていません。
ただ、ワインは誰でも気軽に楽しめる、
料理にも合わせやすいタイプで、
旨味がしっかりしているので、
アサリや貝類を使った料理や、
焼き魚やアクアパッツァなどは鉄板ですが、
生春巻きやフォーなど、
パクチーや魚醤を使ったエスニック料理などにもおすすめです。
意外な料理に合うのも、自然派ワインの楽しみですよね。
一度飲んだらやめられないこと間違いなし！
旨味とペノさんの想いがたっぷり詰まったミュスカデを、
是非楽しんでみてください！！
Marc Pesnot / マルク ペノ
生産者について詳しくは、輸入元の野村ユニソンHPでご覧ください。
● ラ デジレ 2019 ● La Desiree 2019 ●
● マルク ペノ / Marc Pesnot ●
名称：ラ デジレ 2019
種類：白
生産者：マルク ペノ
醸造地：フランス／ロワール
原料：ムロン ド ブルゴーニュ（ミュスカデ）
アルコール度数:14.0%
酸化防止剤(SO2)：15mg/L以下
酵母：天然酵母
容量：750ml
通常価格：3,850円（税込）
従来は、「AOC ミュスカデ セーヴル エ メーヌ」を取得していましたが、現在は「名」より「実」を取る事となりました。樹齢の高いヴィエイユ ヴィーニュのブドウを非常に低い収量に押さえ、濃密な果実味とムロン ド ブルゴーニュ（ミュスカデ）の清涼感を併せ持ったすばらしい味わいを実現しました。また近年では、もともと香りが強くないこの品種の特性も考慮し、圧搾（プレス）をかなり時間をかけて行うことで、果皮などから香りや旨味を抽出し、アロマティックなワインと仕上げいます。この風味が、地域の一般的な大量生産のミュスカデと比べて「ミュスカデらしくない」と言われるため、アペラシオンを取得できず、現在では申請も行わずヴァン ド フランスのカテゴリでリリースしています。もっとも、「美味しいワインに肩書きは関係ないよ」とマイペースなペノ氏は、爽快な酸味と心地よいミネラルがあり、じわじわ口の中に広がる、熟した果実の旨みを備えたムロン ド ブルゴーニュ（ミュスカデ）を造り続けています。
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