R1年8月からシリーズ化しました『アトリエオッペ萩野氏×北摂ワインズコラボ企画』
R4年5月のオススメワイン!第32回目
アトリエオッぺ萩野浩之さんについて詳しくは、下記写真をクリック下さい。
どのインポーターで、どのワインが紹介されるのか、
毎月の連絡が待ち遠しいトミヅルです。
今回の萩野さん紹介ワイン&ワイナリー
ラ・フェルム・ド・サトウ/ニュージーランド/セントラル オタゴ
「アリッサム ’19」
「スー・ボワ ‘19」
ここから萩野浩之さんの紹介文
SATO WINES
LA FERME DE SATO
2016年に佐藤夫妻が、セントラル オタゴのピサ地区に購入した3.1haの畑。
ドメーヌの設立という2人の夢に向かって、また1歩前進したワインであるとともに、
ワインのクオリティもビンビン伝わってくるテンションも、一気に上がった感があります。
La Ferme de Sato / ラ・フェルム・ド・サトウ
(Central Otago, NZ)
“Vignerons” : Yoshiaki & Kyoko Sato / 佐藤 嘉晃 & 恭子
2007 年にセントラル・オタゴへ移住し、2009 年から自身のレーベル Sato Wines / サトウ・ワインズを設立した佐藤さん夫婦 ですが、これまで周辺のビオディナミ(バイオダイナミック)もしくはオーガニック農法で栽培された買いブドウからワイン造りをしてきました。しかし設立前にフランスなどワイン伝統国の自然派の造り手で経験を積み、彼らや NZ 国内の先達たちにビオディナミについて学んできた 2 人にとって、自分たちの畑および醸造所を持つことは1つの明確な目標でした。
その 2 人にとって念願の自社畑プロジェクトが始動したのは2016 年。セントラル・オタゴ ピサ地区の平均標高 300mを超える高所のロケーションに、適度な広さがあり傾斜の激しい斜面に位置する絶好の土地と出会ったのです。裸の牧草地だったその土地を購入し、一から土壌成分や斜面の向きなどを徹底して調査した2人は、その土地がシスト(片岩)を多く含み、冷涼な気候であるセントラル・オタゴにおいてもさらに昼夜の寒暖差が大きい微気候をもっていることを確認します。調査を重ね、畑を土壌や標高、斜面の 向きによって6つの区画に分けて管理(総面積は 3.1ha)することにした2人が選んだのが、Pinot Noir, Chardonnay, Chenin Blanc, Cabernet Franc, Gamay という5つのブドウ品種でした。2016 年にクローンを選抜して植樹を開始。当初からビオディナミを実 践し、少しずつプロジェクトを進めていった彼らは遂に 2019 年産のブドウから初めて自社畑シリーズのワインをリリースすること を決意。同年畑の横に醸造所を新設し、「La Ferme de Sato / ラ・フェルム・ド・サトウ」として全5種類のワインを仕込みました。
自社畑は標高 1950m のピサ山を背後に、底に湖のあるクロムウェル盆地の西側の丘に位置しています。標高は最も低い部分で298m、最も高い部分では349mにも及び、冬季に発生する霧を眼下に見下ろすとまるで雲の上にいるかのようです。土壌は区画によって違いはあるものの、混じり気の少ないシスト、クォーツ(石英)、氷河堆積土壌や石灰が多いことが特徴。非常に水はけが良く、 保水性も低いため、土壌構成を発展させていくためには畑におけるハードワークが欠かせません。また強風吹き荒れる傾斜のきつい斜 面に位置していることもその特徴で、朝の時間帯に日照量を享受しつつ、比較的早い日没により夜は温度が下がるため昼夜の寒暖差はとても大きくなります。結果的に、存分に日光を浴びながら、冷涼気候による恩恵を受けた素晴らしいブドウが収穫できるのです。
全5種類のラ・フェルム・ド・サトウの内、ワインのコンディションを確認した上でまずは3種類が先行してリリースされます。 いずれも日本への入荷量は極めて限定的ですが、可能な限りセラリングをさせ落ち着かせた上でお楽しみ頂くことを推奨致します。
サトウワインズの以前の記事は下記リンクをご覧ください↓
ワインのご紹介!
● ル・シャン・デュ・ヴァン ’19 ● Le Chant du Vent ’19 ● 風の歌 ●
● ラ・フェルム・ド・サトウ / La Ferme de Sato ●
名称:ル・シャン・デュ・ヴァン ’19
種類:白
生産者:ラ・フェルム・ド・サトウ
醸造地:ニュージーランド /セントラルオタゴ
原料:シャルドネ 100%
アルコール度数:14.3%
酸化防止剤(SO2):19mg/L
酵母:天然酵母
容量:750ml
通常価格:8,250円(税込)
オタゴ随一と言うほど風の強い自社畑(ビ オディナミ)では、時に畑が吹き抜ける風によってフルートのような音=風の歌を奏でることがあると言います。自社畑全体に3ブロックに分けて主に Mendoza clone を植樹。 手摘みし全房のまま人の足によって圧搾、バスケットプレス。ニュートラルな古樽にて野生酵母による醗酵、そのまま17ヶ月熟成 (MLF あり、バトナージュなし)。5ppmの 酸化防止剤と共にラッキングさせた後14ppm を添加しボトリング。12ヶ月瓶内熟成以上。ノンフィルター、清澄剤不使用。
色は黄色味が強く、熟した甘い果実香とハーブのニュアンスが爽やか。
ねっとりと濃厚で、アルコール感はしっかりありますが、口当たりのなめらかさと飲み心地のよさで、疲れることなく飲んでいられそうな気がします。
料理はパルミジャーノ レッジャーノをたっぷりかけた白身魚のカルパッチョや、きのこのフリットなど美味しいと思います。
● アリッサム ’19 ● Alyssum ’19 ● ニワナズナ ●
● ラ・フェルム・ド・サトウ / La Ferme de Sato ●
名称:アリッサム ’19
種類:赤
生産者:ラ・フェルム・ド・サトウ
醸造地:ニュージーランド /セントラルオタゴ
原料:ガメイ 100%
アルコール度数:13.5%
酸化防止剤(SO2):10mg/L
酵母:天然酵母
容量:750ml
通常価格:6,930円(税込)
春になると自社畑(ビオディナミ)で咲き誇るニワナズナの小さな花のように奥ゆかしい優美さを讃えるガメイ。手摘みされたブドウは 全て除梗され、1週間の低温浸漬。小さな開放タンクで野生酵母による醗酵(12日間)、その 後さらに1 週間のマセレーション。バスケットプレスされステンレスでブレンド、古樽にて15ヶ月熟成(MLF)。ラッキング、10ppmの酸化防止剤と共にボトリング。瓶内熟成12ヶ月以上。ノンフィルター、清澄剤不使用。
佐藤夫妻がニュージーランドで造るガメイという、ただそれだけで興味を掻き立てられます。
程よくボリューミーで干しブドウのような濃密さですが、清涼感とスパイシーな味わいは、フレッシュな早飲みタイプのガメイとは全く別物で、これがSato Winesのガメイなのだなと、無二の味わいに感激です。料理は油淋鶏やエスニック系の肉料理、ラタトゥイユなどよく合うと思います。
● スー・ボワ ‘19 ● Sous Bois ’19 ● 森の中 ●
● ラ・フェルム・ド・サトウ / La Ferme de Sato ●
名称:スー・ボワ ‘19
種類:赤
生産者:ラ・フェルム・ド・サトウ
醸造地:ニュージーランド /セントラルオタゴ
原料:カベルネ・フラン 100%
アルコール度数:14.2%
酸化防止剤(SO2):15mg/L
酵母:天然酵母
容量:750ml
通常価格:7,480円(税込)
自社畑(ビオディナミ)内で北北東向きのBlock4に植えられたフランの樹は、夏の強い日差しの中森のように日陰を作り、佐藤さん夫婦に癒しを与えてくれます。手摘みされたブドウは全て除梗され、6 日間の低温浸漬。 小さな開放タンクで野生酵母による醗酵(18 日間)、その後さらに 5日間のマセレーショ ン。バスケットプレスされステンレスでブレンド、古樽にて15ヶ月熟成(MLF)。5ppmの酸化防止剤と共にラッキング、10ppmを添加しボトリング。瓶内熟成12ヶ月以上。 ノンフィルター、清澄剤不使用。
濃厚な色合いに熟した果実香はボルドー的な味わいを予感させるのですが、飲み口のしなやかさと繊細さ、そして優雅さは、まさにピノノワール!
抜栓後の時間とともに香りと味わいがまとまり、見事なバランスの中に感じ取れるしっかりとしたエキス感と旨味は、誰もが魅了されることでしょう!
料理は子羊のグリルや、サルシッチャなどに合わせて飲んでみたいです。
下記にも、おすすめのナチュラルワイン・自然派ワインも随時紹介してます。
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