シチリアのワインなんだーと聞いて、違った印象を持った。
南国のワインって感じではなく、
綺麗な酸と程よい葡萄の甘味が食欲をお手伝いしてくれる白ワインです。
R1年8月からシリーズ化しました『アトリエオッペ萩野氏×北摂ワインズコラボ、おすすめワイン企画』
R5年7月のオススメワイン!第44回目
アトリエオッぺ萩野浩之さんについて詳しくは、下記写真をクリック下さい。
どのインポーターで、どのワインが紹介されるのか、
毎月の連絡が待ち遠しいトミヅルです。
今回の萩野さん紹介ワイン&ワイナリー
ロンガリコ/イタリア/シチリア州
「ノストラーレ 2022」
一般的に北の冷涼な産地で造られるワインは、
果実味は濃くならない代わりに、酸味が強くなり、
南の暑い産地で造られるワインは、
果実味が濃厚で酸味が少なくアルコール感が強くて、
ぼってりとした味わいになります。
ただこれはあくまで一般論で、
南の暑い産地でも標高の高い場所に畑があったり、
地形によっては山から冷たい風が下りてくることで
寒暖差がしっかりとある場所だったり、
南の産地とは思えない個性を持ったワインができる場合もあるのですが、
どうしてもその産地のワインとしては売りづらくなるため、
飲み手が持つイメージに合わせるかのように、
濃厚でアルコール感の強いワインに調整したりもするようなのです。
真夏に飲む白と言えば、
ドイツやオーストリアなどの爽やかな印象のワインをお勧めするものなのですが、
今回はあえて南イタリアの白ワインです!
シチリア島西部と言えば、
ヨーロッパのワイン産地の中では飛び切り気温の高いエリアと言えますが、
この辺りは標高が400~700mと高所であるため寒暖差があり、
太陽がじりじりと照り付けていながらも、
ナチュラルなブドウの造り方をすると、
しっかり熟していてもしなやかでエレガントなワインに仕上がります。
当主ルイージは、
現在この地で人気を博している自然派生産者
「アルド&アレッサンドロ ヴィオラ」の親友で、
アレッサンドロ ヴィオラと共同経営をしていましたが、
現在は独立をしています。
カタラットというブドウ品種はほぼシチリアのみで造られていますが、
基本ニュートラルなキャラクターで、特に香りがアロマティックだったり、
酸味が強かったりはしないのですが、果実味や酸味や苦みなど、
すべてが程よくてバランスの取れた味わいに仕上がっています。
しかしさすがにシチリアのブドウだけあって、
熟した白桃を思わせる果実味がしっかりと感じられ、
完全にドライですが、
柔らかく優しい酸味と程よいアルコール感が、
食欲をそそります。
合う料理としては、
オイル系のパスタがいいと思いますが、
素材は魚介や野菜など、
できるだけフレッシュさを活かした調理法のものが理想です。
あえて真夏に南の白ワインを、是非お試しください!
ところが自然派ワインの登場によって、イメージとは違っても、
その土地で自然に造られたワインが受け入れられるようになりました。
Longarico ロンガリコ
アルカモで最も高い標高の畑を所有する愛すべき紳士な造り手
イタリア シチリア州 トラーパニ アルカモ
● ノストラーレ 2022 ● Nostrale 2022 ●
● ロンガリコ / Longarico ●
名称:ノストラーレ 2022
種類:白
生産者:ロンガリコ
生産地:イタリア シチリア州 トラーパニ アルカモ
原料:カタラット100%
アルコール度数:12.0%
酸化防止剤(SO2):8mg/L
酵母:天然酵母
容量:750ml
通常価格:3,850円(税込)
自然な醸造でカタラットの個性をしっかりと表現。
カタラット100%で造られる彼らのベースワイン。9月中旬に収穫された葡萄をステンレスタンクで発酵を行い、熟成もステンレスタンク内で7ヶ月行います。
So2はボトリング前にごく少量を加えるのみで、自然農法のカタラットの魅力が詰まったワインに仕上がっています。名前のノストラーレとは”僕たちのワイン”という意味。
シトラスやライム、蜜にミネラル感、杏を思わせるボリュームのある香りのアタック。
カタラットの特徴でもあるラベンダーの香りと少しオリエンタルな雰囲気を感じさせます。
しっかりとした酸と余韻がほんのりビター。カタラットらしい芯のある味わい。
よろしければこちらもご覧ください。