オレンジワインと聞くと、
一般的には重たくて疲れるようなイメージがあって、
暑い季節には避けたくなるかもしれませんが、このワインは違います。
柑橘の爽やかな香りやジューシーな味わいが、
暑い季節だからこそ心惹かれる要素となっています。
そして、しっかりとした飲みごたえもあります。
このオレンジワインは、
締まった酸がワインに輪郭を与え、心地良い果実感をもたらし、
次から次へと飲みたくなるようなバランス感を持っています。
是非、今までとは異なるオレンジワインの魅力を味わってみてください。
素晴らしいヴァンナチュールです。
Casa Balaguer / カーサ・バラゲール
Spain Valencia Alicante Villena / スペイン・バレンシア州 アリカンテ・ビリューナ
1750年にカタルーニャ州・バラケーグル村から
移住した移民によって設立されたこの葡萄畑の歴史は古く、
“Casa Balaguer”という名前は、「バルケーグルの家」という意味を持ちます。
現在のオーナーであるアンドレス・カルルと奥様のマルタ・リベラ。
65年前からオーガニック・ワイン造りを始め、
現在は3代目となっています。
アンドレスは幼少期から両親や祖父母と共にワイン造りに携わっており、
2008年にフランスのボルドーで自然派ワインに出会い、
テロワールや伝統に魅了されました。
一方、マルタはバレンシア大学でワイン学の研究をし、
動物愛好家でもある彼女は自然派ワインの世界にも魅了されました。
彼らが受け継いだワイナリーは、
高品質のワインを生産するために人的介入を
最小限に抑える哲学で運営されてきました。
20世紀後半にはスペイン・ナチュラルワインの伝説的人物、
ラファ・ベルナベ氏が畑とワイン造りを守っていましたが、
ラファ氏が病気になった際、
アンドレスにワイナリーを引き継ぐことを決意しました。
現在の畑は山側と海側に分かれ、
それぞれバリューナとラ・マタと呼ばれています。
オーガニック農法に転換されたバリューナは
海から50キロ離れたアリカンテ内陸部に位置し、
樹齢が30〜80年のモナストレル、シラー、
アリカンテ・ブシェなどの品種が育ちます。
一方、ラ・マタは自然公園内にあり、
海からの影響を受けた海抜ゼロメートルの温帯気候で、
マルヴァシアやモスカテル、マエルセケゲラなどが栽培されています。
アンドレスとマルタはテロワールと伝統を尊重し、
ヒオディナミ農法に基づく厳格な原則の下で
最高品質の葡萄作りに取り組んでいます。
彼らはワイン造りにおいて妥協せず、
理想的なワインと持続可能な葡萄栽培に心を砕き、
健康的なワインを目指して日々努力しています。
● トラゴラルゴ・ブランコ 2021 ● Tragolargo Blanco 2021 ●
● カーサ・バラゲール / Casa Balaguer ●
名称：トラゴラルゴ・ブランコ 2021
種類：オレンジ
生産者：アンドレス・カルル 、マルタ・リベラ
生産地：スペイン・バレンシア州 アリカンテ・ビリューナ
原料：マスカット・オブ・アレキサンドリア 70%、マルヴァジア 30%
アルコール度数:13.0%
酸化防止剤(SO2)：無添加
酵母：天然酵母
容量：750ml
通常価格：3,414円（税込）
このワインは、手摘みで収穫され、細かく選定された葡萄は皮ごと30日間マセレーションされ、天然酵母による自然発酵が行われます。ボトリージュは行わず、6か月間熟成させます。無濾過であり、すべての工程で亜硫酸を無添加しています。
新鮮な柑橘類とフェンネルの香り、熟した洋梨のニュアンスが楽しめます。口に含むと、中程度のボディに新鮮な酸味と際立ったミネラル感が広がります。タンニンは控えめで、フィニッシュは短くて清潔です。ウォルドルフサラダ、アサリのスパゲッティ、または野菜の春巻きとの相性が良いです。
色合いは濁った明るいオレンジ色で、柑橘類やアロマティックな白い花とフィンネルのニュアンスが香ります。柑橘類を中心としたジューシーな果実味と心地良いミネラルと酸が特徴で、余韻には地中海の影響から来る塩味とほのかな苦みが感じられます。明るくジューシーなオレンジワインのイメージが膨らみます。
トラゴラルコゴ（トラゴ＝飲む、ラルゴ＝長く、長く飲める）は、品種の個性と各ヴィンテージのユニークな特徴を伝え、飲み心地がよく、長く飽きずに楽しめるイージードリンクなワインシリーズです。ラベルのダチョウは、ダチョウも首が長いため、それと意味を掛け合わせて使われています。
アルコール度数：13％、総酸：4.6g/L、残糖：0.2g/L、土壌は塩分の多い砂質で、標高は海抜0mのラ・マタ側に位置し、樹齢は50〜70年です。
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