南仏とは想像できないくらい、優しく、エレガントで、フレッシュな美味しい赤ワイン
R1年8月からシリーズ化しました『アトリエオッペ萩野氏とのコラボ企画』
R3年1月のオススメワイン!第18回目。
アトリエオッぺ萩野浩之さんについては、下記写真をご覧下さい。
どのインポーターで、どのワインが紹介されるのか、毎月の連絡が待ち遠しいトミヅルです。
今回の萩野さん紹介ワインは、フランスのコート・デュ・ローヌのドメーヌ レ マオが造る赤ワイン
「ヴァスト プログラム 2015/VASTEPROG-RAMME 2015 」です。
さて、ここからは、萩野さんの推薦文です。
【程よい熟成感と飲み心地のよさにうっとり】
フランス・南ローヌの赤ワインというと、いわゆる南フランスをイメージさせる暑い地域のアルコリックでマッチョなワインを思い浮かべますが、ここの畑はローヌ東部の冷涼な場所にあり、南仏どころかブルゴーニュよりも収穫時期が遅く、ブドウの糖度もそれほど上がらない為、アルコール感の少ない繊細で優しいワインに仕上がります。
科学研究者から自然派ワインの造り手という、全く反対の世界に転身したヴァンサンと妻のオレリーは、2013年に3.5ヘクタールの畑を入手し、2014年からワイン造りを始めました。
彼は多くの有名な自然派生産者との関係を築き、影響を受けているようですが、醸造そのものは独学で、2年目のこのワインも、まだ試行錯誤の途中だと思われます。
一般的に、軽くて優しい南の自然派ワインは、そのフレッシュさを活かすために、あまり熟成させずに若いうちに飲ませるものが多いと思うのですが、このワインは色にややレンガやオレンジがかったニュアンスがあり、なんとなく飲み頃であることを予感させます。
これは樹齢の古いカリニャン主体で造られていることから、ピュアでフレッシュな生き生きしたブドウの味わいを楽しむよりも、本来のブドウのポテンシャルを引出すために、飲み頃を待ってリリースしているのではないかという気がします。
これによって、合わせる料理も違ってきます。南ローヌの赤ワインだと、ジビエや牛肉の煮込みなどのこってり料理に合わせたいところですが、このワインはもっとシンプルな生ハムやサラミ、キノコのソテーやリゾットなどが美味しいかなと思います。
ほんのり熟成感のある優しいワインがリーズナブルな価格で楽しめ、しかも開けた翌日の方が美味しいという印象でしたので、1本をしっかりと美味しく飲めるワインです。
では、ワインの紹介!
● ヴァスト プログラム 2015 ● VASTEPROG-RAMME 2015 ●
●レ・マオ / LES MAOU ●
名称: ヴァスト プログラム 2015
種類:赤
生産者:レ・マオ
醸造地:フランス /ローヌ
原料:カリニャン50%、カラドック25%、オーヴァン(クノワーズ)25%
アルコール度数:13.5%
酸化防止剤(SO2):20mg/L以下
容量:750ml
通常価格:3,070円(税抜)
初ヴィンテージは2010年。ローヌとプロヴァンスのちょうど中間に位置する場所で3.5ヘクタールの畑からワインを造っています。数学学者でありながら、おばあちゃんの住む村に移り住みワイン造りを始めました。栽培品種は、サンソー、カリニャン、クノワーズなどでローヌにしてはめずらしくグルナッシュを栽培しておりません。畑の標高が高い為、果実味がありながら爽快な雰囲気をもつ独特のローヌワインです。カリニャン50、カラドック25、オーバン25%の構成。温度が低く、熟成するのが遅い区画から収穫された葡萄によるキュヴェなので、いつも非常に果実味フレッシュで繊細なワインとなる。ヴァストプログラムとは「壮大な計画」という意味で、グイグイ飲みたいワインを造りたい2人の計画を、「壮大」と大げさに表現し、自分たちをからかう意味を込めて、ヴァストプログラムと名付けたキュヴェを造り上げた!シンプルな生ハムやサラミ、キノコのソテーやリゾットなどが美味しいかなと思います。ほんのり熟成感のある優しいワインがリーズナブルな価格で楽しめ、しかも開けた翌日の方が美味しいという印象でしたので、1本をしっかりと美味しく飲めるワインです。
下記にも、おすすめのナチュラルワイン・自然派ワインを随時紹介してますので、よろしければご覧ください。