今回、私の20年ほどのナチュール経験で、フランスやイタリア以外の生産者で初めて衝撃を受けた。
とあるオーストリアのインポーターさんが自身満足で試飲の為に来店。すごい紹介したいワインあるんですと。大体は、『こんな凄いワイン入荷したんですよ!』と言われても、私には想像する延長上にあったりするのだが・・・。
しかし、
このワイン飲んだ瞬間に、1歩も2歩も3歩も先を進んでいるワイナリー、ワインであることに気づき、超絶に鳥肌満開になった。
明らかに他のワインと違う。
それも、本来よくあるオーストリアのワインって感じではなく、フランスやイタリアでもなく、彼なりに完成されたものに感じた。ワインとしての完成度が非常に高い。オレンジワインもつくっているのだが、綺麗で美しく、ちゃんとナチュラルな旨味が凝縮されている。赤も経験と研究を元にかなり綿密に作られている。正直、どれも抜群に美味い!
今回リリースされた彼のワインは、どれも凄みを感じる。
ベテランのナチュール飲み手、ワインマニアも、度肝を抜くワインに仕上げてきている。この感じで行けば、近い将来、気づけば間違いなく、手に入らないワインなると、私は強く確信しました。
話はそれるが、はるか昔のナチュールで、約20数年前?に、仏ロワールの本業はダンサーの生産者がつくっていた500mlで、ロウキャップ、茶色にカラフルな文字でかかれたラベルのシュナンブランを思い出す。無茶苦茶美味しかった。そのワイナリーは、本業のダンサーに専念する為、ワイン造りをやめてしまうのだが。その時の事を改めて思い出す。そのぐらい、印象的だった。例えが、わかりづらいか。笑。
生産者の名前は忘れてしまった。これでどの生産者かわかった方がいらっしゃれば教えてくださ〜い。
今回紹介するのは、オレンジ・ペティアン・赤3種。全6種。
どのワインも素晴らしいし、本当に美味しい!どれも、タイプが全然違う。
彼の全てを飲んでもらいたい!
それでは本題のワインを紹介していきますね。
アイン・クアントゥム・バスタード・オブ・グレープス 2018
名称:アイン・クアントゥム・バスタード・オブ・グレープス 2018
種類:オレンジ(白)
生産者:クアントゥム・ワイナリー(フロリアン・シューマン)
産地:オーストリア・ヴァインフィアテル・マイッサ
原料:グリューナー・ヴェルトリーナー100%
容量:750ml
アルコール度数:12,5%
価格:3,500円(税抜)
生産本数:1300 本
スチールタンクにて 2 日間スキンコンタクト、天然酵母によりステンレスタンクにて発酵。全ての酵母や澱と共に熟成。2019 年 8 月ボトリング。ワインの由来は、名前のネーミング Bastard Of Grapes=○○な葡萄。その為、パンク・ロック・バンド Sex Pistols の 1st アルバムのカバースタイル。彼が手掛ける同じグリューナー・ヴェルトリーナー100%のディコンストラクションより、ライトで柔らかく、GLU GLU WINE スタイル。ライトオレンジワイン。SO2無添加、無清澄、無濾過。
名称:シュレーティンガー カッツェ vol4 2018
種類:ペティアンナチュレ(白、極々小量発泡)
生産者:クアントゥム・ワイナリー(フロリアン・シューマン)
産地:オーストリア・ヴァインフィアテル・マイッサ
原料:グリューナー・ヴェルトリーナー30%、ゲミシュターサッツ 30%(グリューナー・ヴェルトリーナー、リースリング、ロータ ー・ヴェルトリーナー、フリュアー・ローター・ヴェルトリーナー、ビノ・ブラン、ヴェルシュ・リースリング、トラミナー)、ヴァイスブル グンダー40%
容量:750ml
アルコール度数:13%
価格:3,800円(税抜)
生産本数:1000 本
各葡萄スキンコンタクト4日間、発酵の2日目に発酵途中にブレンドし、打栓。極々小量発泡ペットナット(殆ど発泡しなった様です…。)。シュレーディンガーの猫(射影公準における収縮がどの段階で起きるのかが明確でないことによって引き起こされる矛盾を示すことを狙いとした思考実験)にインスパイアされた実験シリーズワイン。特別に作られるワインになり、今回で4回目に作ったワインの為、”Vol4”となります。SO2無添加。
種類:赤
生産者:クアントゥム・ワイナリー(フロリアン・シューマン)
産地:オーストリア・ヴァインフィアテル・マイッサ
原料:ロゼ・ブラウブルガー30%、ゲミシュターサッツ・レッド(ボルツギーザー、ザンクト・ラウレント、ブラウブルガー、ツバイゲルト、メルロー) 30%、ゲミシュターサッツ・ホワイ 40%ト(グリューナー・ヴェルトリーナー、リースリング、ローター・ヴェルトリーナー、フリュアー・ローター・ヴェルトリーナ ー、ビノ・ブラン、ヴェルシュ・リースリング、トラミナー)をソレラ樽へ継ぎ足し。
容量:750ml
アルコール度数:12.5%
価格:3,000円(税抜)
生産本数:2400 本
2012 年からソレラ・システム(ステンレスタンク+古いオーストリア樽、樽使用率は全体の 30~40%)にて、毎年継ぎ足し作られるロゼと赤ワインのブレンド。さらに今年は、ゲミシュターサッツの白ブドウもブレンド。より一層ライトでジューシーな仕上がり。クアントゥムのシリーズの中で“vino della casa”の立ち位置のワイン。今年はヴァイスに使用されている畑をブレンドしている為、ヴァイスのラベルに使われている女性がいつものラベルに加えられています。SO2添加、20mg/L以下。。
種類:赤
生産者:クアントゥム・ワイナリー(フロリアン・シューマン)
産地:オーストリア・ヴァインフィアテル・マイッサ
原料:ゲミシュターサッツ(ボルツギーザー、ザンクト・ラウレント、ブラウブルガー、ツバイゲルト、メルロー)
容量:750ml
アルコール度数:12.5%
価格:3,600円(税抜)
生産本数:900 本
14 日間スキンコンタクト後、ステンレスタンクにて発酵、2019 年 8 月まで熟成後、ボトリング。ゲミシュターサッツ=カオスにて表現した混植混醸赤ワイン。ラベルは、カオス白の赤ワインバージョン。静けさと混沌を表現しており、ワインの味わいにも様々な葡萄の表現の中にシリアスな印象も掛け合わせてこのラベルとなりました。SO2無添加。
種類:赤
生産者:クアントゥム・ワイナリー(フロリアン・シューマン)
産地:オーストリア・ヴァインフィアテル・マイッサ
原料:メルロー50%、ヴァイスブルグンダー50%
容量:750ml
アルコール度数:13%
価格:4,500円(税抜)
生産本数:900 本
メルロー:旧樽にてスキンコンタクト 3 日間後、発酵。ヴァイスブルグンダー:旧樽にてスキンコンタクト 14 日間後発酵。どちらも澱と共に2019年8月まで旧樽にて熟成後、ブレンドし、ボトリング。ピノ・ブランからのフレッシュさと酸、メルローは柔らかくとてもジューシーな赤ワイン。今年の春リリースされたチャプ・スイより、より深みと複雑さがある為、赤ワインらしさが感じられます。ラベルは、友人から頂いた写真で、青いラベルが無かった為、フィーリングにて使用。名前の由来は、オルタナティブ・ロックバンド、Nirvana より、 Pennyroyal Tea という曲から命名。。SO2無添加。