私の中で、ひと昔前までのイタリア赤ワインって印象は、
・パンチが効き過ぎてる
・荒い味わい
・濃い
・繊細さに欠ける
ってな感じでした。
フランスワインから入った私は、もっぱらフランスワイン漬けでした。と言っても20数年前の話。その当時、繊細なフランスワインに比べて、イタリアワインを飲むたびに、雑で荒い印象ばかりでした。言い方を変えれば、飲みごたえ、男らしいと言いますか。
正直なところ、イタリアワインに対してまだまだ未熟な私でした。
ナチュラルワインにはまり出したのが、17年ほど前。その当時、繊細では、なかったが旨味系のイタリアワインがちらほら出だし。かなり厳し目に見ていたものが、私に固定観念が取り払われた。
そして、6年前、自然派ワイン専門店をオープンするにあたり、色々と試飲会に参加させてもらったいたある日。恐る恐る近寄ったイタリアワインのブース。37ワインズ(現:37ワインセレククションズ)さん。
ここで、衝撃のワインに出会った。それが、このカーザウォレスのイルロッソだ。
なんだ、この滑らかさは!
綺麗で整ってる感は!
旨味も、ちゃんとある!
繊細な複雑味!
綺麗な酸!
濃い過ぎない!
飲み疲れしない!
今まで飲んだイタリアワインって何だったんだろうか!
しかも、酸化防止剤ほとんど使ってない!
数々の衝撃に頭を撃ち抜かれ、記念すべき北摂ワインズ第1号のイタリア赤ワインに決定したのであった。いいワインに出会えた瞬間でした。何度も言うが、フランスワインの繊細さにも負けない美しい味わい。
余談になるが、このワインだけかと思いきや、37ワインズが輸入してるイタリア赤ワインのほとんどが、綺麗なものばかり。37ワインズ代表の坂口さんのワインの選び方、味の好みが共感できると確信したのを覚えている。このインポーターは、北摂ワインズの軸になると。と同時に、このワイナリーに行ってみたいと沸々と気持ちか湧き上がった。
そして開業して2年が経ち、そのチャンスは訪れた。
カーザウォレスが所属するイタリア自然派ワインの生産者同士で結成されている団体“Co.Vi.Bio“が国からワイン事業の販促援助によって、私たち日本からの訪問者に対して助成金が出た。渡航費の半分を出してもらえることに。憧れてたワイナリーに行くチャンスをもらった。
その様子が下記の写真です。
たまたま、このとき、大手有名グラッパメーカーが来ていて、グラッパのカーザ・ウォレスの葡萄の絞りカスを引き取りに来てました。良いグラッパは、自然派の良い葡萄が大事だと。なるほど!
カーザウォレスワイナリーは、ワイナリーと共にB&Bも運営しており、旅行者も受け入れてくれる。
私たちも、宿泊させてもらった。自然の中にあるホテルって感じ。物凄くオシャレでした。
女子だったら、大はしゃぎってところでしょうか!
話は変わりますが、訪問時2日目に、奥様のリサ・ウォレスさんにインタビューさせていただきました。よかったらご覧ください!
それでは、ワイナリー紹介!
ピエモンテ州南方、クレモリーノの渓谷地に位置するクラウディオとサラが営む小さな蔵元。ドルチェットを主として栽培する 6 ヘクタールの畑ではビオディナミ農法を実践し、醸造においては人口酵母の添加は行わず、全てがナチュラルな発酵工程の結果が彼らのワインである。シュタイナーの思想に基づき、「認証」の為の現代的なワイン醸造学に従うことなく、畑やセラーでなされる仕事は、力とバランスを見出すピュアネスと高品質を得る為の不可欠なナチュラルな工程を向上させる。「自分たちのワインのクオリティは、ビオディナミ農法のみが実現出来る自然性にリスペクトをおいた中で、栽培技術から畑とその環境の関係性まで、いろんなファクターが集まったものなんだ」とオーナーであるクラウディオは語る。
お待たせしました。ワインの紹介です。
ワイン名: イル・ロッソ 2014
種類:赤
生産者:カーザ・ウォレス
産地:イタリア、ピエモンテ
品種:ドルチェット 50%、バルベーラ 25%、メルロー及びカベルネ・ソーヴィニョン25%
価格:3,200円(税抜)
SO2:17mg/L
熟成している過程でも酸味ありフレッシュ、そしてバランスの取れた果実味。ルビーカラー、アロマティック、チェリー等の赤い果実、リッチな味わい。ビオディナミ農法を実践し、人口酵母は一切使わず、本来のナチュラルな味わいを目指して常に向上している。
だから当たり前にこんな素晴らしいワインが出来るのです。