＜ドメーヌ・デ・ロンズ（ドメーヌ・ヴィクトール・ソルナン）について＞
息子のヴィクトール・ソルナンくん
*２つは同じドメーヌ、ロンズはお父さんの古くからの屋号、ヴィクトールは息子の名前です
（レポート：ラ・コクシネル 山田マミさん）
モルゴン村とレニエ村に跨り15haの畑を所有するドメーヌ・デ・ロンズ。現オーナー２代目 フレデリック・ソルナン氏は
完全無農薬にてぶどうを栽培。近年は天然酵母による発酵や、酸化防止剤を全く使用しないでボトリングを行うなど、
自然派の造りに次々とチャレンジしている。
彼曰く、「良いワインを造るために僕たちが出来ることは限られている。本当は収穫の時点でクオリティの90％まで
決まっていて、醸造所で出来ることなんか、たかが知れている。畑の時点でいかに美味しいぶどうを育てるかが大事。
しかもぶどうの力に任せてね。」
収穫などで日雇い労働者が働く以外は、すべて自分一人で出来る程よい規模を大事にするフレデリックだが、14歳（2018年）
になる息子ヴィクトール君が時々仕事を手伝う。「Domaine Victor Sornin ドメーヌ・ヴィクトール・ソルナン」と息子の名
を付けたキュベは酸化防止剤ゼロ、イラストは彼が11歳のときにワインづくりを手伝う自分をイメージして描いたもの。そのほか、
条件を様々に変えたAOC ボージョレー・ヴィラージュ、AOC モルゴン、AOC レニエなどもリリースする。
～ドメーヌ・デ・ロンズ（ドメーヌ・ヴィクトール・ソルナン） ２０１８収穫レポート～
朝7時、やっと収穫！しかも豊作！今年のボジョレー地方は大豊作です!!
お馴染みドメーヌ・ロンズの当主フレデリックも、いつもは真面目で職人気質なはずが、おおはしゃぎ。
あまりにお茶目なので、動画撮りました。
『見て見て！この2018年の美しいブドウ！本当に素晴らしいよ！』と、めちゃ喜んでおります。笑
2016年、201７年と２年連続続いた霜と雹害。今年は全くなく、５月過ぎは雨の日も数えるほどだったそう。
逆にやや水不足が心配され、そうなると2015年の再来？とも思われていました。
2015年は、グラス全体が真っ赤に染まるほどの濃縮ヌーヴォーとなった年。品質は抜群でしたが、
収量が極端に少なかった年でした。
40年近いフレデリックの醸造人生のなかでも絶対に忘れられない年になると言っていました。畑のブドウを見たら、
今年のブドウの美しさと量は一目瞭然。
ちょっと多めですが、どれも素晴らしいブドウの写真を、ぜひ全部ご覧ください。房がしっかりしていて握っても
容易にはブドウが潰れず、それでいて茎がしなやかで、片手で簡単にもげる！ということで、収穫は切るではなく、
もぐ！ちぎる！違う意味でせっかく買ったMyハサミの出番がなかった・・笑
ちぎって収穫ということはスピードも早く、バケツがすぐに満タンに、山盛り。
そしてワイナリーに10個ある2トンの醸造タンクが満タンでフル稼働、今年は３回転する必要があり次々ブドウが運ばれるので、
順番にタンクを空けるために5日前に仕込んでまだ発酵途中のブドウ（ワイン）をタンクから掻き出す作業をお手伝いしました。
2トンのブドウを掻き出すって相当な重労働。『次のトラックが畑から来ちゃうから、15分で終わらせて！』って、、、無理。
女性4人で約40分かかりました。笑手だけでなく、足まで赤く染まった収穫旅は初めて。
この神経質な時期にそんなお手伝いが許されるのも、豊作年だからこそ。フレデリックの安堵が全身から伝わる。
彼が嬉しそうにすればするほど、毎年の苦労を想像しちゃう。本当に大変なことなんだな、ワイン造りは。
そんな液体が飲めるのは、本当にありがたいなー。そして今年の豊作が心から嬉しい2018年のヌーヴォー、お楽しみに！
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